50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫の上に二股が発覚⑤バカな期待

私「それにね、私、彼氏候補がいたの以前から。今回、この事でもう踏ん切りついたわ。その彼と付き合う事にするわ。」

俊「俺達まだ終わってないよ!」

私「私の中ではもう終わってる。」

俊「……じゃあ、最後にお願いを聞いてくれる?」

私「聞きたくない。」

俊「まだ言ってないよ。」

私「何を言うかわかるもん。話し合いでしょ?
そうしてズルズル騙されてきた。もう嫌だ。」

俊「この関係を終わりにするって事はわかった。だから最後にお願いを聞いてくれる?」

ここで、私はふと期待してしまった。

『この不倫関係を終わりにすると同時に、
結婚しようとでも言って来たら……』

ドラマティックな展開を期待してしまった。
私も本物のバカよね。
まだ好きな気持ちが拭えないでいる。
ドキドキした。

俊「新しい彼氏と付き合うのなら、それは俺に止める権利が無い。ただ、俺への当て付けや、寂しさを埋める為だとしたら、そんな事はしないで欲しい。
雪子には幸せになってほしいんだ。俺が幸せにしなきゃいけないのに、こうして正反対の事ばかりして、雪子を傷付けておいて言うことじゃないけどさ。」

そっか、やっぱりね。
結局は手放すんだ。
奥さんを取るんだ。

私「あなたにはもう関係無いでしょ。」

俊「それともう1つだけ、お願い。」

私「ナニ。」

俊「最後に、本当に、本当に最後にするから、ディズニーランドに一緒に行って欲しい。最後に雪子とのデートで、彼氏らしい事を何もしてあげられなかったから、せめて最後だけ、思い出を作りたいんだ。」

私「わかった。引き止めるのはナシね。」

俊「約束するよ。」

心がグラグラ揺らぐ。
顔を見たくない。見たい。
会いたくない。会いたい。

それでも、結局最後は私を手放すんだ。
どうしても他の男性に取られたくない!と、
言わないんだ。
と、またショックを受けて、
更に冷めることが出来た。

不倫の上に二股が発覚④別れ話

私「そして、あなたのその中途半端で見当違いな優しさが、周りを傷付いけてく。そんなの優しさじゃない。不幸を振り撒くだけ。」

俊「そうだね。俺なんかが人に優しくするべきじゃないんだ。」

私「そうね。」

俊「俺が雪子の店に行かなければ良かったね。
2度目に顔を出さなければ良かったね。嫁が居るって知られた時に別れてれば良かったね。出会わなければ良かったね。」

私「本当にそう思うわ。出会わなければ良かった。」

俊「それでも、今雪子を失う事だけは怖いんだ。
お願いだよ。離れないで。」

私「お別れします。」

俊「どうしても?」

私「お別れします。と言っても、別に巷の彼氏彼女みたいなデートらしいデートにも連れていってもらってもないし、ここでお別れしてもさほど生活ルーティンは変わらないんじゃないかしら。」

俊「それなら、最後に一緒にディズニーランドに行ってもらえないかな。彼氏らしいことを、最後に雪子にしてあげたいんだ。」

私「行かない。その手にはもう乗らない。
そうやって最後、最後、ってズルズル来てしまった。もう嫌なの。苦しいの。」

俊「ごめん。本当にごめん。」

私「私の事を思ってくれてるのなら、もうこんな暗闇のトンネルから解放してください。」

不倫の上に二股が発覚③問答

俊「雪子は、初めて心から安らぎを感じれる人なんだよ。」

私「もう無理。奥さんはもう仕方ないわ。でも、今回のはもう無理。本当に無理。つい最近、他の女性の影を感じた時に聞いたら『雪子だけ』って言ってたじゃない。」

俊「ごめん。本当にごめん。」

私「そんなの要らない。もう無理。終わり。」

俊「お願いだよ。話し合いをさせてよ。」

私「話し合い?必要無いよ。私はもう何も話す事は無いわ。」

俊「まだ終わってないよ。」

私「それにね、こんな交際、いつかは終わりにしないといけないって思ってたの。ちょうど良かった。」

俊「待ってよ。お願いだよ。サナとは落ち着いたら別れるよ必ずね。」

私「別れるわけないじゃん。あなたの性格からして。それに、サナはこの先、落ち着く事は無いわよ。あなたを引き止めるために、鬱だのパニックだの言って気を引こうとするわよ。あなたはそれを断ち切れない。」

俊「彼女は両親からの愛を充分に受けてなくて、過去に精神を患っていた事もあって、話を聞いたりしてあげてたんだよ。子宮頸癌の事を両親に話しても無反応だった、ってかなり落ち込んでたから。病院にも、付添人として行ってただけなんだよ。」

私「ふーん、すごいね付添人て!前の晩から寝泊まりして、抱き締めたりキスしたりまでするんだ!」

俊「ごめん。」

私「両親の愛を受けていない?!だから病む!?そんな人この世の中山ほど居るわよ!それでも歯を喰い縛って立ち上がってる人なんてたくさん居るの!病んだ原因を、人のせい、親のせい、社会のせいにするな!甘ったれんな!って話よ!」
「それにね、両親が無反応って、そもそも、その病気の事だけに無反応だったんじゃなくて、元々何でも他責にして鬱だのパニックだの被害者ぶる、その存在に無反応だったんだと思われるわね。」

俊「雪子の言う事は正論だよ。でも、付き合った以上、どうしても放っておけなかったんだよ。」

私「サナって、何歳?」

俊「1つ下。」

私「はいウソですね。本当は何歳?」

俊「………40歳。」

え。本当にウソついてたのか笑。

私「ねぇねぇ笑。この期に及んでそうやってウソをつくって、あなたは息を吐くようにウソをつく。」

俊「…ごめん。」

私「ただ、あなたがどうして、そんなウソばかりつかなければならないのか私、ずっと心理分析してたのよ。」

俊「心理分析?」

私「教えてあげましょうか。あなたは人助けしているつもりでしょうけど、本当に助けが必要なのはあなた自身なの!酷く病んでて、助けが必要なのはあなたなのよ!」

俊「そうかも知れない。だから雪子に助けてほしくてすがり付いてるのかも知れない。」

私「あなたが自分と向き合わず、いえ向き合えず、自分の中にある弱さや苦しさを認められないから、その認めたくない自分の姿をサナに投影して、自分を慰めてるのよ。あなたが認めたくない自分の本来の姿を、サナに重ねて見ているの。共依存なのよ。」

俊「確かに…そうかも知れない。俺はいつもポッカリ心に穴が空いていて、誰にも埋めてもらえない。だから、自分で埋めるしかなくて、色んな人と付き合ったりしてきてるけど、埋まらない。」

私「誰かに埋めてもらおうとしたって埋まるわけ無いわよ。埋めるのは自分しかいないよ。自分を認めてあげる事なのよ。弱さを認めて許してあげなきゃ。」

不倫の上に二股が発覚②俊を責める

嫉妬に狂った女は醜い。
わかっているけど、今回は我慢出来ない。
こらえられない。

私「11月から忙しくなるから、あまり会えなくなるよ」

俊「えー。それは寂しいなぁ。」

私「そお?あちこち女いるから大丈夫でしょ?」

俊「え?なに?どういうこと?」

私「名古屋のサナちゃんが居るじゃん」

俊「…………。」

私「もう、クリスマスにディズニーなんて行かない!ペアリングなんて要らない!!」

俊「待ってよ!話を聞いてよ!」

私「なぁに、サナちゃんて。」

俊「説明が難しいよ。」

私「本当のことおしえて。」

俊「サナと出会ったのは、雪子に出会う半年前くらいだよ。」

私「それで?」

俊「頻繁に会うようになったのは、ここ2ヶ月くらいからだよ。」

俊「彼女、子宮頸癌で、手術日も決まったんだけど、パニックになってて、どうしようもなくなってたんだよ。」

俊「元々臆病な人で、病院にも怖くて行けなくて、3年前から病院をすすめられてたけど、怖くて行けなかったらしいんだよ。」

私「怖くて病院行けなくて放置して悪化してパニックとか、バカじゃないの?そんなの自己責任でしょ。何を重症癌患者ぶってるのよ。笑わせないでよ。」

俊「元々性格が合わないっていうのはお互いにわかってるから、落ち着いたら別れようと思ってたんだよ。」

私「性格が合わないって?」

俊「いつも俺が彼女を支えてるばかりで、僕が傷付いたり落ち込んでいるときには支えてもらえない。心から癒されないし、落ち着かないっていうか。」

私「それでももう1年も付き合ってるじゃん。」

俊「俺の性分で、自分からそんなに好きという気持ちが無くても、相手からの気持ちで、つい動いてしまう。嫁にしても、サナにしても。」

私「ウソウソ!俊の言ってること全ー部ウソ!
男は、気持ちが無ければ動きませーん!」

俊「信じてもらえないと思うけどさ。雪子は、本当に自分から好きと思えるんだよ。」

私「うん。信じない。」

【次回へ続きます】

不倫の上に二股が発覚①私は3番目?

俊と私が付き合う前から、
交際していた彼女が、
もう一人居ることが発覚しました。

俊の手帳を見てしまった。
暗号で書いてあるけど、目立った「SN名古屋」
サナちゃんと推測。

週1会ってる私より会ってる。
週2~3会ってる。
私と会うまではほぼ毎日会ってる。

スケジュールを埋めていく順番が、
仕事より、奥さんより、私より、
サナが一番初めに入ってる。

なんだそれ。
私が浮気じゃん!

しかもG.Wに、
サナには有給まで取って会ってる。
私がの俊との約束をキャンセルした日に、
翌日「やっぱり会えるよ」と言ったら、
「もう予定入れちゃった」
と言って、サナと会ってる。

私には「出張で今週は会えない」
と言っていた週に、サナとは3日も会ってる。

奥さんは仕方ないとしても、
これはショック過ぎる。
嫉妬で怒りと悲しみが込み上げてくる。
冷静でなんて居られない。

不倫でペアリング

クリスマスに、おそろいのアクセサリーを
プレゼントし合おうってことで、

私「何がイイかな?ネックレス、ブレスレット、」
俊「ネックレス?ブレスレット?リングとか?」

ペアリングはちょっとマズイかなって、
欲しいけれど言うのをためらってた。
多分俊はそれを見透かしてるんだと思う。

私「リング。ペアリング欲しい。」
俊「イイよ。」

深く考えない楽天的な性格だから、
罪悪感も薄い。

俊「ただ、中々着けて歩けないけどね」
私「私は中指に着けるから、いつも着けてるよ」
俊「中指?」
私「うん。薬指はさすがに図々しくない?」
俊「まあ……。」
ちょっと不服そう。

最近私が俊への猜疑心にまみれて歪んでいるのか、
「薬指に安物のペアリングを着けて舞い上がってる愚かな女」を、俊は眺めて愉しみたいのかな、
なんて思ってしまう。
一緒に見に行こうって話してたけど、
なんだか面倒くさくなってきた。

色々と億劫に感じるようになってきたのは、
別れられる気持ちの変化、
前兆としては、良い傾向と思います。

おまけに、
私「俊は、結婚指輪着けないの?」

ちょっと意地悪を言ってみる。

俊「1回も着けてないよ。どっかにあるんじゃない?」

嘘つき。

不倫する男の、罪悪感の欠如

俊は優しそうな顔をして、
口が上手いから中々気付きにくいけど、
行動を見ればわかる。
「言葉と行動が一致しない時は行動を見よ。」

極めて自己中心的。利己的。背徳的。暴力的。
一見した印象と真逆なのです。

ちゃっかり俊が予約してるビジホに一緒に着いていった時、私はビクビクしてキョドってましたが、
俊は平然としてる。

私「バレたらどうしよう?」
俊「そしたら払えばいいじゃん笑」
私「それで済まなかったら?」
俊「バレちゃった?テヘヘって笑」
私「警察に付きだされたら?」
俊「それは無いっしょ笑」
私「控えた方が良くない?」
俊「ここまで来たらもうイイっしょ笑」

あーこの人罪悪感が希薄なんだ。
ビジホの備品の扱いも酷い。
真っ白なバスタオルで靴磨きして
真っ黒にしても平気。
靴の油じゃん。落ちないじゃん。
せめて小さなタオルで、とも思わないみたい。

そんな所を見てると、
自分さえ良ければ他人への迷惑とか考えないんだ。
そりゃ不倫なんかへっちゃら、
不倫以外に何人も浮気してもへっちゃらだよね、
って思う。

もう猜疑心と嫌悪感しかないのに、
離れられないのがつらい。
頑張って離れなきゃ。

もし、奥さんと離婚してきても、
こんな人と結婚なんかできないよ。
一番嫌いなタイプだもん。