50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

話し合いの日【2】

午後20時、ファミレス。
大阪まで来ました、妻のあきさん。
全員、東日本エリア出身なので、
関西弁は出てきません。

何度も申し上げておきますが、
あき(奧さん)以外、全員グルで口裏合わせ済みです。

俊「今日は皆さん集まってくださって…スミマセン。おとといの事で、妻がどういうことなのか、とちょっとパニックになっていまして。」

ユウヤ(俊の上司)「いやいやいや!本当にあり得ないですよ!あきさん!いやお酒のせいにしてはいけないんですけどね、ホラ!!」
(ケンタを小突く)

ケンタ(俊の同僚)「スミマセン……。」

あき「何なんだったんですか!?」(ちょっと語気が強くなる)

ケンタ「……………………。」(セリフ忘れた?)

ユウヤ「いやね、あれだろ?勝手にお前が送ったんだろ?ふざけて。メール。」

ケンタ「はい。スミマセン。」

あき「…でも何かちょっとおかしくないですか?メールを打ったのは誰なんですか?」

ケンタ「僕です。」

あき「でも何でその、雪子さんを出すんですか!?わざわざ雪子さんの携帯まで入れます!?普通!!ちょっと信じられないんですけど!」

ケンタ「…………。」

ユウヤ「ほらな、お前いつも言ってるだろ?羽目外し過ぎるから気を付けろって。全く…。」

あき「てことは、ケンタさんがわざわざ雪子さんの名前を使って、メールを打ったんですよね?ナゼですか?!」

ケンタ「それは…………。」

あき「ケンタさんは雪子さんの携帯番号、暗記してるんですか?」

ケンタ「えっと……、」

雪子「携帯番号は私が入れました。スミマセン。」

あき「一体どういう事なんですか!!」
(語気が更に強まる)

雪子「俊さんがトイレに行ってる時に、何かふざけてやってるなーっていうのは見てたんです。酔っててあまり覚えてないんですけど…。」

あき「お酒に酔ったからって!!お客さんにそんな事して良いんですか!?」(怒鳴る)

雪子「スミマセン。」

あき「あなた経営者でしょう!?酔ってたからじゃ済みませんよ!!!」

俊「あ、でも雪子さんも皆もこうして謝ってるんで……」

ーこの間、あきさんから私への質問責めー
何となくのらりくらりと答えながら謝り倒す。

あき「2度と送らないでください!!」

一同「はい、申し訳ありませんでした。」

俊「では、解散でよろしいでしょうか」

あき「フン!!何かあればまた連絡しますから!!」(立ち上がって出ていく)

俊、皆に目くばせしてあきさんの後を追う。
残された私達は安堵のため息をついて
無言のまま寛ぎ出した。

私には、何だか嫌ーな感情が沸き上がってきた。
自己嫌悪です。
これって、ものスゴく卑怯だよね。
最低だよね。
俊も最低だよね。何も悪さをしていない奧さん囲んで、まるで敵みたいに。
皆最悪じゃんね。うわー嫌だ。

ケンタ、ユウヤさんも同じ感情だったかもしれない。全員あらぬ方を見て無言だった。

奧さん、要点まとまってなかったな。
何が何だか分からなくなってイッパイイッパイて感じだった。何も悪くないのに。

俊とあきさんは、しばらく外で何か話していたけど、あきさんをタクシーに乗せて帰し、
私達の所に戻ってきた。