50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫の上に二股⑦喪失感のへの恐怖

この辺りから、
俊の口調が事務的な敬語に変わってきた。
「わかりました。」
「引きずらないって合意したはずです。」
他人行儀な冷たい口調に、
あぁ、もう本当に終わりなんだ。
こんなにあっさりと。
結局は彼は何を捨てる事もなく、
私を手放すんだ。

虚しくなった。

しかも、私から俊を誘ったのが事の始まり。
などとまるで逃げ口上のような事を言い出した。
もし、奥さんにバレた時は
こんな風に私のせいにして逃げるんだろうな。

確かに、酔って私からベタベタしたのは事実だけど、最後までしてしまって、
朝になって「うわ、しまった!」と私は思った。
泥酔して、顔もろくに覚えてなかった。
もう会わないだろうな、
ワンナイトで終わりだな、って思ってた。
特に思い入れも無いし、
特別に惹かれる何があるってわけでも無かったから。

その後グイグイ来たのは俊の方。
その日のうちに
「大阪に帰る前に会いたい」と連絡が来た。
私は特に会いたくもなかったから、断った。
その後もバンバン連絡が来るのを
適当にあしらって断ってた。

強引に2度目にお店に来た時に、
流れでまたセックスをした。
相性は抜群だった。
そこから、段々と俊に気持ちが向いていった。

付き合うことになって、
4ヶ月間は、彼が既婚者だということを知らなかった。8ヶ月間は、二股だということに気付かなかった。彼の細かい嘘には気付いてたけれど、
なんかおかしいな、っていうことには気付いていたけれど、まさかの真実。

「ゲスな最低男」
私は俊を散々罵った。
彼はひたすら謝るだけだった。
謝って謝って、それでも
「離れたくない」
と言い張った。

でももう無理。不倫二股とか無理。
一緒になった所で、
この人の女グセは一生治らないと思う。
ずっと苦労し続けることが目に見えてるから。
別れるなら今だ。