50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫のお正月

新年は7日に家に来る予定だった俊。
2日にも時間をとって来てくれた。

不倫中の男は、
何が何でも理由を付けて、
時間を割いて愛人に会いに行くって、
本当なんだ笑。って思った。

遅い時間に来るから、
「食事は軽めに用意する?」と聞くと、
「うん。軽めにおせちが食べたい」と言う。

軽めにおせち?
量を減らしても手間は変わらないんですけど。
料理しない人はそういうことを
簡単に言うから厄介だよね。

一対一の恋愛なら、ここで
「軽めにっていってもなぁ、
じゃ、買ってきたおせちで良いよね?」
とか「おせちなんてさほど美味しくないから、
やめてお鍋にしようよ」
って言ってるところだけど。

常に比較されてるということを忘れない。
「おせち、俊、食べてないの?」
「食べたけど、雪子のおせちも食べてみたい。」

俊は、実家の母親のおせち、
奥さん、二股、私
4人それぞれ4様のおせちを食すわけです。
ここは腕の見せ所、勝負ですよ。

予想するに、
母親は別格なので置いておき、

実家依存の奥さんは、
主婦としても女としても
全てが平均以下の低スペックな為、
料理も平均以上はとても期待出来ず。
市販の安いものを購入か、
実家から分けてもらって並べるだけでしょう。

二股は、メンヘラなので料理は壊滅的。
頭の中がパニック状態で、
要領良く順序や想像力を働かせ、
テキパキ進めなければならない料理は、
難しいのです。
普段通り、コンビニ弁当とカップラーメンではあまりにもなので、スーパーで買ってきたお惣菜のおせちを、ガサツに並べるだけか、
下手するとパッケージのまま、
ドン!と出すかも知れない。

私は、田作り、栗きんとん、昆布巻き、
圧力鍋などを使って短時間で全て手作りして、
料亭並の豪華で上品な盛り付けをしました。
「わー!すごい!美味しそう!」
俊、感動してた。
塩分と体脂肪を気にしているから、
砂糖を極力使わず、
減塩した手作りおせちです。
我ながら、「こんな愛人居たら嫌だなぁー…」
と思うくらいの出来映え。

まぁお店やってますからね、
お客様からも高評価を得て25年も生業として
やってきているお料理で、
私に勝てる訳が無いわよ。

最近認知症気味で辟易している母親のこともあって、「嫁はな~んにもしないし、出来ない。」
って言ってた俊。
「雪子だったらなぁ。お正月もこんな豪華で美味しいおせちを、家族に振る舞ってくれるんだろうなぁ。自慢の嫁だよなぁ。」
なんてボヤいてた。

奥さん、私のSNSチェックしてるから、
マウントが楽しい。
SNSの画像をよく見ると、
俊のスマホとかバッグなんかが、
わざと隅っこに写してあるんだけどね。

他にも、浮気癖のある俊は、
女の部屋やラブホにもよく行くはず。
そこで、他の女と私の違いをアピールするチャンスがいっぱい。

まず、脱いだ靴はきちんと揃えて
可愛い脱臭剤をポンと入れておく。

俊が脱ぎ散らかした服はたたんで、
コートはハンガーにかけておく。

起きたら布団はキレイに直して
タオルなどもきちんとたたんでバスケットに戻す。
浴衣も、きものの畳み方でたたむ。
(きものを正確にたためない人は多い)

翌朝早く出る時には、
美味しいお弁当やおにぎり、
サンドイッチなどを手早く作って、
小さなメッセージカードとともに手渡す。

別れ際に、お茶や栄養補給ドリンクなどを渡して労う。

もう、嫉妬してる場合じゃなくて。
切磋琢磨して楽しむしか無い。