修羅場を迎えた【驚愕の展開】
攻防戦の優劣は逆転して、
明らかに私達の立場が悪くなった。
ここで攻撃を中止した。
私「やるね~、俊。すごいわ。さすがだわ。」
俊「雪子には本当に申し訳無かったんだけどさ。会社に何としてでも残る為には、こうせざるを得なかったんだよ。」
私「まぁね?」
俊「でもね、ここで雪子達が攻撃を止めてくれたから、警察沙汰にもならないだろうし、弁護士も出てこないから。何とかおさめられそうだよ。ありがとうね。」
「攻撃を止めてもらえないと、本当に大事になりそうだったから、それからは雪子を守りたかったんだ。」
そう取り計らったのはおめーだろうが!
私「まぁ、個人的には頭に来るけど、ビジネスマンとしては最強な立ち回りだわ。私の攻撃をやめさせつつ、自分の立場も守ったもんね。ムカつくけど、すごいわ。やり手だわ。」
俊「ありがとう。ところで俺さ、キ★ガ★かと思われても仕方無いんだけどさ、言ってもいいかな。」
私「なに。」
俊「雪子と寄りを戻したい、なんて馬鹿なこと考えてる。」
私「いいよ。私もそう思ってた。」
実は私、今までの人生の中で、
今回 初めて敗けました。
敗けを認めました。
圧倒的なクズ。崇高なバカ。
勝つためなら手段を選ばぬ卑劣さ。
計算ずくで巧妙な嘘、立ち回り。
これは尊敬に値する。
この男は、オモシロイ。
今まで出会った男の中で抜群にオモシロイ。
社用車事故ったタイミングで奥に不倫ばらされ、家族会議で袋叩きにされて修羅場になりながら、事故の始末書書いてる最中に更に不正疑惑の告発で監査からの調査入り、
事情聴取を受け顛末書を書きながら出張中に、
会社と家族には極秘で
それらの攻撃をしかけてきた不倫女と復縁。
どう?この人。
俊「でもさ、会社にも雪子と接触禁止って言われちゃったし、嫁とどうなるかもまだわからない。女達を切って来いって言われたまま、まだ家族会議も終わってないんだよね。」
私「あなたメンタル強いわー。。」
俊「いや、雪子がこうして話してくれてるからだよ。寄りを戻せたなら、俺はもっと強くなれる。」
私「ちょっと本気で尊敬するわ。最高に最低過ぎて。」
俊「俺、やっぱりどうしても雪子が必要なんだよ。」
私「私も本音では、俊を失いたくないよ。」
俊「良かった嬉しい。雪子を愛してる!」
私「俊を愛してる!」
そうして、寄りを戻すことにしたのでした。
もう、異常ですね。笑
ちなみに、まだ奥はまだパニックうつ状態、
家族会議は終わっていません。