50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫の上に二股って。。

ポリモアリーの考えに学ぼうったって、
やっぱりまだ無理してるから。
押さえられない感情が噴出してしまう事もある。

俊に、もう一人の女性の存在が発覚して、
彼女(二股の、また子さんとしましょう)は
現在とある病気で通院中。
彼は甲斐甲斐しく付添人をつとめているのでした。

不倫で二股。
この男、たいしたもんですよね。

盗撮してる?

何度かあった。
仰向けに寝てる私に
明らかに向けてるタブレット
カシャッ、カシャッ。
え?撮った?
シャッター音してるよ。

昨日はホテルで、一緒にお風呂に入った時。
「何でスマホ持ち込んでるの?」
「あぁ、見たいのがあってさ。」
私が体を洗ってる時、
明らかにこちらに向けてるスマホ
…撮ってるよね?
しかもヌード。

私もちょこちょこ撮ってるけどね。
会えなくて寂しい時、
寝る前、起きてから、
いつも彼の姿を見たいから。

彼もそうなのかな。

15万円のペアリング

俊が買ってくれた。
ごく一般の会社員にしてみれば、
15万円のプレゼントというのは
中々のものじゃないかな。

お互いに同じものをプレゼントするということで、
予算は決めてなかったけど、
私はお財布に50万円用意していた。

高価な物が欲しかったわけじゃない。
「3、4万のリングなんて、
誰でも交換出来るわよ。
そうね、最低でも10万以上かな、
ちょっと頑張ったくらいの金額じゃないと、
気持ちが見えないもの。
好きな人じゃなければ、
ある程度の金額なんて出せないもの。
そんなプレゼントをお互いにし合ったら、
そしたら、今日明日簡単にサヨナラ出来ない関係になれる気がして、お守りになる気がしたの。」

「わかった。雪子がそう言うなら。」

判ってる。俊は離婚しないし、
今付き合ってる別の彼女とも別れない。
それどころか、あちらこちらで
新たに女を漁るはず。

もう、これは性癖ね。
本当に、相手の女性を好きでもないんだろうな、
っていうのもわかる。
でももう、自分でも止められない。

誰か女が居ないとダメな人。
それがバレて振られるのが怖いから、
更に女を増やす。の悪循環。
ある意味、可哀相なひと。

1度壊れた信頼関係は、
2度と修復など出来ない。

1度割れたお皿は、
どんなに修復しても、元に戻ることはない。
そしてまた、その亀裂から割れる。

この指輪は、俊の気持ち。
今、どうとらえて良いかわからないけど、
俊も多分、どうしたら良いかわからないでいるでしょうけど、
でも、とにかく今の気持ち。
こんなゴタゴタな状況はともかく、

俺から離れないでって気持ち。
お守りにしよう。

ポリアモリーに学ぶ考え方で彼の心を掴む

さて。不倫の上に二股発覚の俊。
キレましたとも。
罵詈雑言浴びせました。
本気で別れを切り出しました。

しかし、途中でそんなことはピッタリやめました。
ナゼかというと、無駄だからです。
相手を責め立て、なじり、正論を振りかざして
こうすべき!ああすべき!
と追い詰めることは、
全く相手の心には響かないんです。
逆に、どんどん離れていってしまいます。

現在はというと、
俊は、

「全てを整理して、雪子を選ぶ。」
「覚悟を決めた。」
「雪子と一緒になる。雪子だけは手放さない。
絶対に離さない。」

と宣言してくれました。

彼の全てが欲しい私が、
どういう作戦に出たかというと、
皆さんも騙されたと思って実践してみてください。

彼の心を掴むことに導いてくれたそれは、
「ポリアモリー」の考え方です。

これが中々難しいけれど、
わりと理解できなくもない哲学的な考え方なんです。

一般的な感覚をどうしても拭い切れないなら、
いっそ、思ってる事の逆の言動をしてみてください。

「二股!?ふざけないでよ!!別れて!!」
「奥さんと私、どっちを取るの!?」
ではなく、
「俊が心を傾けた女性なら、きっと素敵な人なんでしょうね」って彼を肯定するんです。

「彼女も心細いでしょうから、そばにいてあげて。私はどこにも行かないで俊を待ってるわ」
って頬笑むんです。

「これだけ魅力的なあなただもの。どうしても取り合いっこになっちゃうわね」ってケラケラ笑うんです。

「本当は、あなたを独占したくてたまらないけど、寂しいし、悲しいけれど、でもね、それ以上に、あなたはあなたらしくいて欲しいの。私の所有物じゃないから。世界一愛してるから。一般世間ではどう言われようと、あなたなりの理屈と筋があるって事をわかってるわ。」

ってもう、全面的に肯定して、
彼に(無理してでも)理解を示します。

するとどうでしょう。
彼自ら、反省し出すんですよ。
「いや、俺は間違っている。」
「雪子を悲しませたくない。」
って、正面からこちらを向いてくれるんです。
とても素直に話し合ってくれます。
無理をしてでも、涙を浮かべながらでも。
その痛々しさにも心を打たれるのか
もし、気持ちがこっちには無くなっている状態だとしても、多分、少しでも振り向いてもらえると思います。

自分は間違っているかもしれない、
ダメなやつかもしれない、
クズかもしれない、
そんな彼の思いを丸ごと包み込んで認めて、
「そんなあなたもあなたで良いんだよ」
と肯定してあげてみてください。

モテて女慣れしていて、
しょっちゅう修羅場を経験している彼は、
拍子抜けして、
「こ、この女はそこらの女たちと何か違うぞ」
と振り向いてくれると思います。

会いたい、会いたくない。

深夜に二時間くらい電話で話して
翌日、俊が大阪から、
神奈川の私の家に来ることになった。

朝になって、
私の気が変わった。
「俊、今日会うのやめとく。気乗りしない。ごめんね。」
俊「え。とにかく行くよ。」
私「来てもらっても、泊められないよ」
俊「ホテルとるからいいよ。」
私「会いたくない」
俊「その気持ちはわかるよ。俺が勝手なわがままばかり言ってるのもわかってる。」
私「うん。だから会いたくない。」
俊「とにかく向かうから。じゃあ会えるかどうかは直前まで考えて。それで雪子が会わないというならそれはそれでいいから。」
私「わかった。」

営業成績 全国ナンバーワン、
頭の回転が速く、押しが強く、
何事にもずば抜けてる俊が、
ここで引くわけない。

また元の木阿弥なんだろうな。

嫌だな、と思う反面、ホッとしている自分もいる。
俊は、散々悪態をついても、
「ゲス男!最低!」と罵っても、
全く動じない。
「その通りだよ、本当にごめん。」
静かに謝る。
既婚者の余裕さか。

女の喜怒哀楽、
生身の女の性質を知り尽くしている。
自分の魅せ方も知っている。

そういえば私のお店の女の子も、
陰で俊に猛アタックしていた。
俊の好みではなかったらしく、
やんわりと断っていた。
日常的に多くの女性にモテてしまう人なんだ。

それでも、私も自賛ながらかなりモテる方です。
言ってしまうと、
それもかなりハイスペックな、
高学歴、高身長、高収入、イケメン、
スポーツマン、組織や集団の中でリーダー的存在な人が多い。

私は見た目は冴えないおばさんです。
ただ、色白でぽっちゃり、低身長、
料理が好きで、いつも笑顔を絶やしません。
それが、男性には癒しとなるようです。
母性を感じさせるようです。

リーダー的存在の男性は、部下を多く持ち、
同性異性からいつも頼られて、
常にプレッシャーに晒されてる。
時々、自分も誰かを頼って子供みたいに
甘えたくなるのだろうと思います。

モテなくて浮気の心配もなく、
安心感のある男には魅力を感じない。
不安定だから惹かれるんだろうな。
一緒にいて楽しいけど嬉しくない男とは、
付き合えない。

不倫の上に二股⑧元サヤ

お互いに敬語で事務的な会話になったら、
俊の「お互いに引きずらないと合意したはずです」
という言葉を聞いたら、
やっぱり遊びでしかなかったんだ、と実感して、
絶望的な虚無感がやってきた。

俊とサヨナラするのがこわい。
独りになるのがこわい。
寂しさに耐えられるか自信が無い。
でも、このまま続けてたら、
もっともっと寂しくて悲しくて苦しくなるんだ。
嘘つきで薄情で無責任でケチで女好にだらしない
俊なんか最低男とは早く切れなきゃいけないんだ。
解ってるけど、でも気持ちが整理つかない。

その日もいつも通りにお店が終わって、
悲しくて寂しくてやりきれない気分のまま
眠れずに布団の中でメソメソ、
モヤモヤしていたら、
俊からLINEがきた。

俊「起きてる?」
私「眠れない。」
俊「電話していい?」

俊は本物の女たらし。もはやプロ。
女をよく理解してる。絶妙なタイミングで、
絶妙な言葉で、心にスーッと入ってくる。

深夜の電話は、なんだかとても素直になる。
私は不倫をしていることが
悲しくて寂しくて押し潰されちゃいそうになること、俊のことは好きだけど、好きになるほど
嫉妬に狂う醜い自分が嫌なこと、
苦しくてつらくて逃げ出したくなること、
色々話した。
俊も、私を愛していること、私と離れたくないことを話した。嘘かも知れないけど。

サナとは性格が合わない。
癒されない。必ず別れる。

奥さんといても癒されない。
奥さんとは、結婚しなきゃな状況に流されて若いうちに結婚してしまった。
離婚するとは今言い切れないけれど、
いずれ限界は来ると思う。

でも雪子だけは違う。
雪子には癒されて、心が満たされる。

本気で本当に好きと思える人なんだ。
裏切ってばかりで本当に俺はバカだけど、
雪子を失いたくない。
雪子を悲しませないように、雪子の望みを実現していくようにがんばるから。
本当に雪子が好きなんだ。
信じてもらえないと思うけど、
これだけは本当なんだ。

嘘でここまで言うか?
いや、言える。
でも。とまた葛藤して悩む。

俊「雪子、明日会いにいっていい?」
私「会いに来てくれるの?」
俊「いてもたっても居られないよ。明日行くからね!」

俊の押しと行動力はすごい。
いつも、最後は上手く説得されて、
俊の思い通りになってしまう。
本当に聡明で能力の高い人だと思う。

不倫の上に二股⑦喪失感のへの恐怖

この辺りから、
俊の口調が事務的な敬語に変わってきた。
「わかりました。」
「引きずらないって合意したはずです。」
他人行儀な冷たい口調に、
あぁ、もう本当に終わりなんだ。
こんなにあっさりと。
結局は彼は何を捨てる事もなく、
私を手放すんだ。

虚しくなった。

しかも、私から俊を誘ったのが事の始まり。
などとまるで逃げ口上のような事を言い出した。
もし、奥さんにバレた時は
こんな風に私のせいにして逃げるんだろうな。

確かに、酔って私からベタベタしたのは事実だけど、最後までしてしまって、
朝になって「うわ、しまった!」と私は思った。
泥酔して、顔もろくに覚えてなかった。
もう会わないだろうな、
ワンナイトで終わりだな、って思ってた。
特に思い入れも無いし、
特別に惹かれる何があるってわけでも無かったから。

その後グイグイ来たのは俊の方。
その日のうちに
「大阪に帰る前に会いたい」と連絡が来た。
私は特に会いたくもなかったから、断った。
その後もバンバン連絡が来るのを
適当にあしらって断ってた。

強引に2度目にお店に来た時に、
流れでまたセックスをした。
相性は抜群だった。
そこから、段々と俊に気持ちが向いていった。

付き合うことになって、
4ヶ月間は、彼が既婚者だということを知らなかった。8ヶ月間は、二股だということに気付かなかった。彼の細かい嘘には気付いてたけれど、
なんかおかしいな、っていうことには気付いていたけれど、まさかの真実。

「ゲスな最低男」
私は俊を散々罵った。
彼はひたすら謝るだけだった。
謝って謝って、それでも
「離れたくない」
と言い張った。

でももう無理。不倫二股とか無理。
一緒になった所で、
この人の女グセは一生治らないと思う。
ずっと苦労し続けることが目に見えてるから。
別れるなら今だ。