50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫の上に二股⑧元サヤ

お互いに敬語で事務的な会話になったら、
俊の「お互いに引きずらないと合意したはずです」
という言葉を聞いたら、
やっぱり遊びでしかなかったんだ、と実感して、
絶望的な虚無感がやってきた。

俊とサヨナラするのがこわい。
独りになるのがこわい。
寂しさに耐えられるか自信が無い。
でも、このまま続けてたら、
もっともっと寂しくて悲しくて苦しくなるんだ。
嘘つきで薄情で無責任でケチで女好にだらしない
俊なんか最低男とは早く切れなきゃいけないんだ。
解ってるけど、でも気持ちが整理つかない。

その日もいつも通りにお店が終わって、
悲しくて寂しくてやりきれない気分のまま
眠れずに布団の中でメソメソ、
モヤモヤしていたら、
俊からLINEがきた。

俊「起きてる?」
私「眠れない。」
俊「電話していい?」

俊は本物の女たらし。もはやプロ。
女をよく理解してる。絶妙なタイミングで、
絶妙な言葉で、心にスーッと入ってくる。

深夜の電話は、なんだかとても素直になる。
私は不倫をしていることが
悲しくて寂しくて押し潰されちゃいそうになること、俊のことは好きだけど、好きになるほど
嫉妬に狂う醜い自分が嫌なこと、
苦しくてつらくて逃げ出したくなること、
色々話した。
俊も、私を愛していること、私と離れたくないことを話した。嘘かも知れないけど。

サナとは性格が合わない。
癒されない。必ず別れる。

奥さんといても癒されない。
奥さんとは、結婚しなきゃな状況に流されて若いうちに結婚してしまった。
離婚するとは今言い切れないけれど、
いずれ限界は来ると思う。

でも雪子だけは違う。
雪子には癒されて、心が満たされる。

本気で本当に好きと思える人なんだ。
裏切ってばかりで本当に俺はバカだけど、
雪子を失いたくない。
雪子を悲しませないように、雪子の望みを実現していくようにがんばるから。
本当に雪子が好きなんだ。
信じてもらえないと思うけど、
これだけは本当なんだ。

嘘でここまで言うか?
いや、言える。
でも。とまた葛藤して悩む。

俊「雪子、明日会いにいっていい?」
私「会いに来てくれるの?」
俊「いてもたっても居られないよ。明日行くからね!」

俊の押しと行動力はすごい。
いつも、最後は上手く説得されて、
俊の思い通りになってしまう。
本当に聡明で能力の高い人だと思う。