50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

不倫の上に二股された復讐

そりゃさ、晴れて奥と離婚したところで、
せっかくフリーになった
32歳の(借金まみれだけど)
健康的な高身長イケメンが、
お金はあっても、子供を望めない
50女と結婚するわけがないよね。

お金掛からなくて、
無償で料理作ってくれてセックス出来るから
風俗がわりにキープしとくか、
くらいの感覚が根底にあったのかもね。

受け入れたくないけど。
認めたくないけど。

三者からみたら、
「そりゃそーだ。当たり前じゃんか!何で気付かないかなぁ?」
って思うと思うけど、
その辺、俊は上手かった。
あの手この手、熱い愛の言葉で
うっとりさせてくれた。
でももう要らない。

熱ーいラブレターもらったって、
一生隣で笑っていて欲しいなんていったって、
結局は離婚して一緒になろうとは言わないどころか、土壇場にきて感情のコントロールが難しくなった俊が「離婚したからといって雪子と結婚は無いよ」ってハッキリと言ったからね。

その言葉を聞いて、
スポン!と気持ちが抜けたのよ。
脱!不倫!今すぐ抜け出そう!って思えた。

俊のルックスは最高で、
申し分のないイケメン。
連れ歩いて自慢したくなる。

でも、誰に自慢するの?
ろくに買い物にもディナーにも行かないしさ。
指輪買いに行って
「素敵な彼氏さんですね~」
なんたって、中指にはめる指輪作ってたらさ
「不倫かよ」で終わりじゃん。

誰得?誰満足?

婚姻関係と不倫関係は何をとっても雲泥の差がある。

不倫でいいわ~なんて、
強がりやせ我慢もしてたけど、
それも疲れる要因だった。
自分の本当の気持ちに蓋をして、
現実を受け止めることを避けてきた。

本音をいえば、
出来ることなら俊の妻になってみたかった。
最低男ではあるけれど、
俊の名字を名乗って、
堂々と俊の隣を歩いて、
俊実家に一緒に行って、
お正月を過ごしたりしたかった。
「妻です」って言ってみたかった。

愛してたかどうかはわからない。
嫌いな人種で、最低だと思ってた。
ただ、容姿を眺めるのが楽しかった。
セックスも良かった。
けれど、どうしても欲しい人でもなかった。
穏やかに話を聞いてくれるから、
寂しさを埋めるにはちょうど良い人だったのかも知れない。
わからない。

夫婦でやっていくのは無理だと思ってた。
お金にケチだし細かいし。
自己中でモラハラ気質なとこあるし。
気が小さくて、ちょっとした事クヨクヨするし、優柔不断で都合悪い事からは逃げちゃうし。とにかく嘘つき。
何しろ女癖は治らないだろうから、
結婚なんかしたら大変だわぁー。
って思ってた。

だから、これで良かったんだよね。
ルックスの良さなんて、
せいぜい50歳くらいまでかな。
あそこ立たなくなったら浮気も出来なくなるでしょうけど、

死ぬまで続く借金返済、
ルックスも衰え、セックスも満足にできない、
嘘つき、ケチ、となれば
私とてちょっとキビシイ。

離婚しない奥は正気なのか?!

「今離婚したら雪子の思い通りになると思って意地になってるんだよ」

って俊は言ってた。
「プライドが無いわけじゃないんだ。」

だとしたら、ズタズタにしてやったから、
私はもう気が済んだわ。

本当は、俊の女関係ヒエラルキーの頂点である「結婚」「妻」という座を勝ち取って
勝利感を味わいたかったんだけど。
その後はどうでもいい。
どうせ浮気するから慰謝料請求して離婚するかって。

それが、騙す気満々で独身と偽り近付いてきて
不倫の上に二股されて 別れるに別れられず
我慢させられたこの一年半の屈辱の復讐かなって。

けれど、ここまで奥との関係も壊してやったし、会社も懲戒解雇まで持っていってやったし。そろそろもういいかな。