50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

近い未来にまた、深い水面下へ

私の言い分。

「私だって、何度も心が折れてきた。俊が既婚者だと判明した時、静岡の女と二股してたって知った時。」

「今更こんな風に責めたくないけど、でも、それでも許して来たじゃない。俊の事が好きだから。」

「俊は、1度心を折られたら、もう許してくれないの?」

「奥はそうやって、家族や親戚、消防、警察まで巻き込んで大騒ぎできる。皆味方する。私には誰もいない。立場は違うけれど、でも好きな人を独占出来ない、裏切られた時の心の痛みは同じだよ。」

「独占したかった。俊を独り占めしたかった。でも俊は私を切った。最終的には奥を取ったんだよね」

「仕方無いから、何とか前には進んでる。出会いパーティーに行ったりもしてる。時間がたつのをただたただ耐えてる。」

「俊の居ない毎日は地獄。」


俊の言い分。

「雪子は、俺を信じられないって言ったんだよ。」

「俺は何度も説明してきた。わかってもらおうと、やってきたつもり。粉砕したのは雪子だろ?これがお望み通りなんだろ?」

「今はこんな手段しか無いけれど、それでも精一杯だったんだよ。命懸けだったんだよ。」

「嫌いで別れた訳じゃないから、俺だって会いたくないんじゃないんだ。でも、ここまで監視が厳しくなったら、もう今は何も出来そうにないんだよ。」


「悲しい思いばかりさせて、俺が悪いのはわかってる。だから雪子を責めるつもりはないよ。」

「嫁を取ったも何も、雪子が俺を捨てたんだろ?」


普段は感情を露わにしない俊が、
少し声を荒らげた。
感情的になるという事は、
きれいな言葉を並べようとしてるんじゃない
と思った。

「信頼なんて、そんなにすぐ出来るもんじゃないもの。まして何度も裏切られれば、はいそうですかって、すぐ信じるなんて、嘘だ。出来るわけ無いわよ。」

「俊に会いたい。俊じゃなきゃ嫌だ。
俊に戻りたい。」

「もう話してる時間が無いんだ。」

「わかった。」

「じゃあね」

電話を切った。

作戦は成功してる。爆破してから2ヶ月過ぎて、
嫁とは険悪な状態のままだという。
そりゃそうだ。

私が俊との毎日をSNSで匂わせる投稿をして、
それを毎日チェックしていた奥。

奥「今もあの女と会ってるでしょ!」

俊「会ってるわけないだろ?」

不安になって早朝何度も電話してきて、
奥が過呼吸になってるその時、
俊は私と何度もセックスして愛し合って、
裸で抱き合ってベッドに居た。

「立場上は嫁が上でも、本当に愛されてるのは私。
真実は、嫁より私の方が上だ。って思ってればいいよ。」
「俺が本当に愛してるのは雪子だ。」
って俊は笑顔で言ってた。

それもこれも、全部奥にバラした。

奥もバカだよね、不機嫌さを俊にぶつけて、
険悪ムードで監視、束縛したら、
どんどん気持ちは離れていくのに。

逃げ場を求めて私の所へくる。

あの様子だと、近い未来に必ず、俊と私は復縁する。

更に深く心が結ばれる。
今度こそ私はもう暴露しないと思う。
本当に会えなくなってしまうのは嫌だから。

もう、誰にも見付からない
深い深い水面下へ
二人で手と手を取り合って潜っていく。

毎日不機嫌に睨み付け、
物に当たり散らして、精神的に不安定で
家事もろくにせず寝込んで
メソメソ泣いてばかりいる嫁。
突然ヒステリックに怒り出す嫁。

目の前で苦しんでいる人、
その苦しむ原因が
自分にあるとすると、
男は(一部のね。特に不倫するような男はね)
助けようというより、逃げようとする。

その人を助けようと思うのは、
原因が自分には関係の無い、
どこか他にある時。
それならヒーローになれるから。

単純なんです。(一部はね。)

だって自分が原因だと、
自分を変えなきゃって事でしょ。
それは難しいってわかってるから。
ありのままの自分を否定され、
相手に受け入れられないっていうのは、
シンドイこと。

そもそも、変われ!って言われるのはシンドイこと。
「あなたはそのままで良いよ」
「全てひっくるめて、あなたを受け入れる。」
「あなたを愛してる」
って言って欲しいのよ。
母親みたいにね。

それを言えれば、
夫婦の再構築へ向かえるのに。
世のサレ妻はそこをわかってない。
だから不倫されちゃう。

サレ妻は、物事を一人称で考えてるって特徴がある。
「私はこれだけしてるのに!」
「私は頑張ってるのに!」
「私は正しい!」
「私は!」「私は!」

そうして法律を振りかざし、
鎖で繋ぐしか無くなる。
その状況から逃避する為に夫の頭の中は、
不倫女の事でいっぱいになる。

そこをわかってる不倫女は、
彼をヨシヨシしてあげちゃうのよ。