50歳独身女と32歳既婚男の不倫日記

既婚者と知らずにお店のお客さんとお付き合い。既婚者と発覚してからも別れられず現在に至ります。

捜査がスタート【顔面蒼白】

俊から聞いた様子を綴っていきます。

本社から、監査が1人やってきた。
俊は小細工した書類と言い訳の嘘を用意して、
ビクビクしながらも、
「上手くごまかして、イケると思うんだよね」
と、見くびっていた。

しかし、本社の監査といえば、
その道に特化した社内捜査のプロ。

既に全ての疑惑データを洗い出して、
gpsの移動履歴、不正出張の日程等も確認。
言い訳の余地など微塵も無く。

「最悪だ。もうダメだ。完全に終わった。」
「全部バレてた。」
と、トイレに入ってLINEしてきた。

捜査は、社員達の居るフロアの中で公に始まった。
前日に話した上司は監査から
「捜査に同席するように」と言われていたそう。

前日、10年も慕ってきた上司に呼び出され、

俊「いやぁ、ほんの出来心で!不正しちゃったのは、この1枚の領収書だけなんですよ!」

上司「本当に他には無いんだな?」

俊「ありません!!(きっぱり)」

その上司が同席する目の前で翌朝、
次々に暴かれて行く膨大な不正データ。
金品のごまかし。

俊は顔面蒼白になり、
上司に「申し訳ありません!!」
と謝罪しても、上司は口も開かず
目も合わせてくれなかったと。

そこで更なる捜査の追加。

監査「今から車と寮を確認する。」

血の気が引く俊。
不正出張の証拠や、売上金をごまかした領収書、帳簿、その他諸々、
隠そうと ご丁寧にまとめて寮に置いてあった。

これも、私は俊に忠告していた。
「寮も見に来るんじゃない?」と。
俊「それは無いよ~。」
「車は?」
俊「無い無い~。」

ここで、監査がもう1人増え、2人になった。
おそらく、量が多すぎて1人では手に負えないとの判断でしょう。

そして、寮から出てくる大量のブランド品、
30を超える高級腕時計。

監査「こんなの普通買えないもんねぇ~。笑いが止まらないねぇ~。」

足下からガタガタ音を立てて震えて立ち尽くす俊。車からも、数々の見付かってはならないものが押収された。

昨日まで、品行方正、穏やかで優しくてイケメンで、真面目に仕事に取り組んでいると
皆から慕われ信頼されていた支店長が、
ある日突然、監査や上司に囲まれ
部下達社員の前で膨大な横領を暴かれ、
青くなってガタガタ震えている。

俊から高級ブランドの膝掛けを貰った事務員さんも、「これは横領したお金で!?」
と蒼白になっていた。

俊「今まで支店長!支店長!とチヤホヤしてきた人達が、もう目すら合わせてくれない。」

私「当たり前でしょ。」

ここで、やっぱり俊に違和感を感じるのは、
自分が犯した横領という罪の大きさを解ってない。それによる周囲の冷たい対応は、
当然だということを解ってない。

なぜか、被害者意識を私に出してくる。

俊「雪子を責めるわけじゃないけど。せっかく上手く行ってたのに。もう少しでこれをベースに独立しようと思ってたのに。」
「失敗した。もっと上手く隠すべきだった。
まさか寮に来るなんて。」
「もう皆、腫れ物に触る感じで、つらいよ。」

横領の罪に関しては全く反省してないのね。
やっぱりおかしいよ。この人。
不倫二股が奥さんにバレて、
まだパニックの真っ只中なのに、
私に復縁を申し込んでくるあたりもね。
何かの障害?